あべろぐぷらす

ミステリー小説専門ブックチューバーのブログ

全く知らない本なのに、何度も聞いているうちにだんだん読みたくなってくる件について。例えば『ソロモンの桃』。

こんにちは、あべし(@honjituno)です。長いタイトルで恐縮ですが、最近経験した不思議体験のお話です。

全く知らない本なのに、何度も聞いているうちにだんだん読みたくなってくる件について。例えば『ソロモンの桃』。

そうなんですよ。不思議なんですよ。全く知らないのに、読みたくなった本があります。『ソロモンの桃』という本です。

 

どうしてそんなに古い本、しかも知らないのに読みたいと思ったかというと、『古本の雑誌』という本で紹介されていたことがきっかけです。

その本の中で紹介されていた『ソロモンの桃』は春陽文庫版でした。Amazonリンクで出てきたので一応貼っておきますね。

ソロモンの桃 (1958年) (春陽文庫)

ソロモンの桃 (1958年) (春陽文庫)

 

 知らないですよね??Amazonのリンクに書影が出てこないレベル。雑誌に載ってた書影があるので、そちらを貼っておきますね。

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 昔は有名だったのかなとも思いましたが、少なくともぼくは全く知りませんでした。著者の香山滋さんの全集のリンクがあったのでそちらも貼っておきます。

ソロモンの桃 (香山滋全集)

ソロモンの桃 (香山滋全集)

 

 で、その最初は全然興味ありませんでした。SFみたいな話のようだし、普段ミステリしか読まないし、みたいな。

 

ただ、『大パンダ熊』というのが出てくるようで、

 

それですこーしだけ記憶の網に引っ掛かっていました。

 

それから数か月後。神田古本まつりをへて、今ぼくの読書傾向がかなり『古本の本』に偏ってきています。何度目かの古本の本ブーム到来です。

 

つまり、また『古本の雑誌』を読んだわけです。

 

そこでふたたび『ソロモンの桃』に出会います。この時点では、まだ心は動いていませんでした。

 

問題(?)はこの後起こります。図書館でどっさりと借りてきた『古本の本』の中で、またソロモンの桃が出てきたのです。

 

おそらく古本好きの中では有名な本なんでしょう。でもここで、『あー、あの大パンダ熊のやつね。』と、納得した自分。『あれ?どの本で知ったんだっけ?』と、過去の記憶を手繰りよせる自分。

 

そして当然、『古本の雑誌』にたどり着きます。『あー、これこれ!春陽文庫のやつ!香山滋さんのやつね!』と、作品名と作者名をしっかりとつなげてしまった自分。そして大パンダ熊。。。

 

それから図書館の本を読み進めていくと、どんどん出てくる『香山滋』。どんどん思い出す、ソロモンの桃と大パンダ熊。ウィキペディアで香山滋を検索している自分。図書館に香山滋さんの本が全くなくて落ち込んでいる自分。。。

 

気がついたら、次に古本屋さんに行ったときは『香山滋』を探そうと決意している自分がいました。全然知らなかったのに、だんだん読みたくなっている。いや、多分読むことになるでしょう。

 

それにしても、

 

一体何なんだ、

 

大パンダ熊って!!